こんにちは、niru(@nirublog)です。
この記事では、ニホンヤモリについて名前の由来や捕獲方法、飼育方法などご説明します。
ニホンヤモリについて
和名:ニホンヤモリ
英名:Schlegel’s Japanese gecko
学名:Gekko japonicus
爬虫綱-有鱗目-ヤモリ科-ヤモリ属
夜行性、シナントロープ(人間の生活環境に適応した生物)
名前にニホンとありますが、中国からの外来種。
中国から船ではこばれ、国内の物流に合わせて全国に広まった。
シーボルトが命名
和名のニホンヤモリはオランダの商館医フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが命名
1823年、シーボルトは出島のオランダ商館医として長崎に派遣され、植物や動物の採取、治療法などの情報交換を行い、その時持ち帰った資料を元に、ニホンヤモリと名付けられる。
よく似たヤモリ、日本固有種のタワヤモリ
ニホンヤモリとタワヤモリの違い
しっぽの付け根の模様
ニホンヤモリは薄くアルファベットの「W」の様になる。
タワヤモリはバンド模様でくっきりでる。
背中の鱗
ニホンヤモリは大型鱗が混ざる
タワヤモリは均一
側肛疣
ニホンヤモリは総排出孔の左右に側肛疣が2–4対
タワヤモリは側肛疣は1対。
ニホンヤモリとの交雑による減少が、心配されています。
ニホンヤモリの分布
ニホンヤモリ
本州東北より南から四国、九州、南西諸島に分布(海沿いに多いようです)
行動範囲は狭く、一度住み着いた場所で暮らします。
タワヤモリ
四国を中心に瀬戸内海沿岸に分布。
ニホンヤモリの寿命・大きさ・体重
寿命:平均10年
大きさ:約10cm~14cm
体重:約2.3~4.0g
ニホンヤモリが壁に貼り付ける理由
ニホンヤモリの指には「趾下薄板(しかはくばん)」と呼ばれる器官があり
マイクロメートル(0.001mm)サイズの毛が生えています。
壁面の目に見えないほどの小さな凹凸にこの毛が入り込むと、小さなな引力が生じガラスなどのツルツルした壁面などに貼り付くことができます。
この引力をファンデルワールス力と言います。
ニホンヤモリの名前の由来
「守宮」「家守」「壁虎」の3種類
「守宮」
中国では昔、女性の貞操を守るための薬に使う材料にヤモリを使ったことから宮女を守る「守宮」となった。
「家守」
家につく、蚊や蜘蛛などの害虫を食べることから「家守」となった。
「壁虎」
ヤモリの別名。「へきこ」とも呼びます。
中国では、ヤモリのことを「壁虎」と書きます。
虫を食べるとき、壁に張り付いて虎のように静かに待ち突然パクっと襲いかかる様から「壁虎」の漢字が使われた。
ニホンヤモリの捕獲方法
ニホンヤモリは夜行性でシナントロープです。
(人間の生活環境に適応し、生活いている生物)
自然豊かな田舎の方が数は多いですが、関東より南の地域では意外と町中います。
捕獲できる時期
梅雨明け、7月~9月下旬ごろ(夜)
温かい時期に活発に餌を探します。
捕獲しやすい場所
夜の時間帯の自動販売機、コンビニ、街灯などの灯りがある場所。
- 直接捕獲
- ペットボトルトラップで捕獲
1、電気のある場所に餌を求めてやってきます。
虫取り網で捕獲して下さい。
2、ペットボトルで作成した簡単なトラップ。
中に餌を入れて、ニホンヤモリが入るのを待ちます。
作り方
①ペットボトルを下から2/3でカット。
②ペットボトルの下側に、ニホンヤモリが食べられるサイズの活餌(虫)を入れる。
③カットしたペットボトル上部を逆さまにして、下側に差し込む。
自宅近く、灯りのある場所に数カ所設置します。
数時間おきに確認して下さい。
活動範囲内であれば中に入っていると思います。
ニホンヤモリの飼育方法
性格
臆病な性格です。
お迎え直後はシェルターを用意し、静かにして下さい。
ストレスをかけると餌を食べなくなります。
ケージ
小さなプラスチックケース
スドー REPTI CUBE レプティキューブ
床材
キッチンペーパーがおすすめ
排泄の確認が容易です。
飼い始めはレイアウトにこだわらず、
しっかり餌を食べ、排泄しているか確認しやすい環境がおすすめです。
【あす楽】【最短翌日】【即納】ペーパー タオル 160シート 12ロール 2枚重ね コストコ
温度
20℃~28℃前後、日本の気候に合っています。
18℃以下になると、エサが消化できなくなるようです。
エアコンで調節できない場合は、パネルヒーターがありますが
夏は高温に注意が必要です。
湿度
40%~60%前後、少し多湿を好むようです。
それほど神経質になる必要はないと思いますが
1日に最低朝と夜くらいは霧吹きして下さい。
隠れ家・シェルタ-
排泄物がついたりして汚れますので、洗いやすいものがよいです。
流木や、爬虫類専用のシェルターがおすすめ。
スドー ウェットシェルター S 関東当日便
食べ物・餌
ヤモリの頭と同じくらいの昆虫、蚊、蜘蛛、ワラジムシなど
ヤモリに餌を食べてもらうために重要なのが、安心できる飼育環境を作ることです。
飼育下のヤモリはカルシウム不足によるクル病にかかることがあります。
カルシウムパウダーをかけて与えます。
デュビアの繁殖についてはこちら(餌代対策)
水・水入れ
直接水入れから水を飲む姿は見たことがありませんが
脱皮前に水浴びをする可能性や、湿度向上の為に用意します。
こまめに霧吹きできれば必要ありません。
入れるのであれば、100均の小皿でいいと思います。
掃除
食べたものは1日~2日で排泄しているように見えます。
週に2回程度の掃除になると思います。
まとめ
古くから日本の気候で根付き、可愛く飼いやすいニホンヤモリ。
成体の販売は珍しい状況なので飼育する場合は捕獲が良いかと思います。
野生個体は気難しく、落ち着いているか?餌を食べてくれるか?など
販売個体より難易度は上がるかとは思います。
捕獲した場合は飼育環境を適切に整え、静かにして安心させ少しずつ 慣れさせていきましょう。
最初の餌を食べるまでが、一番大切で一番大変です。
また、小さな体で約10年生きる生き物です。
慌てずゆっくり慣らしていき、爬虫類ライフを楽しみましょう。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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