なぜヘビは脱皮(だっぴ)するのか?
脱皮(だっぴ)って何?
脱皮中の動画
この記事では、僕の飼育してるヘビ(コーンスネーク)に関してなぜ脱皮するのか?
脱皮とは何か?頻度のは?脱皮不全のトラブルなど、飼育する上で「気を付けていること」などご説明します。
脱皮とは?なぜ脱皮するのか?
脱皮とは爬虫類の、新陳代謝です。
体が大きくなる成長によって脱皮するのではなく、古い皮膚を落とす為に脱皮を行います。
新しい角質がつくられ、古くなった外皮が剥がれ落ちます。
これを脱皮(だっぴ)と言います。
脱皮には兆候がある
脱皮前は約2~3日間、全身が白く濁ります。
ぐったりとして、少し元気がないようなに感じます。
その後、色がもどり約3~4日後に、脱皮が始まります。
目も白く濁ります。
目にもレンズのような鱗(うろこ)があり、一緒に脱皮するからです。
脱皮前は体力の残すために食事は与えず、そっとしておきましょう。
少し食事に期間が空いていても大丈夫です。
脱皮後は食欲が出ますので、その時に与えます。
コーンスネークが脱皮する頻度
生まれたてのベビーの頃は、2~3週間に1回くらい。
70cmくらいから年3~4回、成体は年約2回くらい脱皮します。
※栄養状態や個体差、環境によっても頻度が変わるようですので参考にして下さい。
ベビー=生後2~3ヶ月。約30cm。
イヤリング=生後1年。約70cm。
ヤングアダルト=約100cm。
フルアダルト=150cm~。
個体差がありますが、4年くらいで成長が止まります。
脱皮不全という脱皮の失敗もある。原因は3つ
飼育環境などが原因で、体に皮がのこる状態を脱皮不全と言います。
体に皮が残るのは衛生的ではありませんし、しっぽの先などに残った場合、血流が悪くなりしっぽが壊死することもあります。
脱皮不全が起きる原因は3つ
- 飼育環境の、湿度が足りない。
- 生体があまり、水分を摂っていない。
- 脱皮するために、引っ掛けるものがない。
順番に解説します。
①飼育環境の、湿度が足りない。
脱皮の兆候があれば、霧吹きなどでできるだけ湿度を上げて下さい。
湿度が足りないと、皮が乾いて体に引っ付いてしまいます。
脱皮前に湿度が足りないようなら、ヘビに自分で水に浸かります。
全身が浸かれるサイズの水入れがあればリスクを減らすことができるのでおすすめです。
②ヘビがあまり、水分を摂っていない。
ヘビは脱皮の際、体内の水分も使っているようです。
これが体と皮との間に入り、潤滑油のような役割を果たしています。
飼い主側でコントロールが難しいので、毎日新しい水を入れて飲みやすい環境を作るよう心がけています。
③脱皮するために、引っ掛けるものがない。
ヘビは脱皮する際、靴下を脱ぐように頭から脱いでいきます。
ケージの壁を使って脱皮もできますが、流木など少し引っかかるものがあれば脱皮しやすくなります。
僕はケージに水入れしか入れていませんが、水入れにもこすりつけて脱皮しているようです。
ヘビが脱皮不全になってしまったら
僕が経験した脱皮不全では、ぬるま湯につけて解決しました。
人肌くらいの温度の水をプラケに張り、ヘビを入れて蓋をして30分くらい「ふやかし」ます。
頭が出せるくらいの量です。
少し虐待みたいに感じますが、コーンスネークは大丈夫です。
自分の意思で一日中水入れに入っているのを見かけます。
呼吸できているか、心配になるくらいです。
脱皮の皮がふやけてきたら、皮を手で少しずつ剥いで下さい。
まとめ
脱皮はヘビの「新陳代謝」。新しい角質がつくられ、古くなった外皮が剥がれ落ちること。
脱皮の頻度はヘビの大きさによって変わる。
ベビーは2~3週間に1回くらい。イヤリングくらいから年3~4回、フルアダルトは年約2回くらい。
環境などによって脱皮不全になることがある。
脱皮前は湿度を上げる。普段から新鮮な水を用紙する。水入れを用意する。
脱皮不全になったら、ぬるま湯につけてふやかして手でとってあげる。
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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