REAKTORのプライマリレベルのストラクチャの中でやり取りされる信号は、大きく分けて3つあります。オーディオ信号とイベント信号、そしてテーブル参照と呼ばれるものです。

それぞれどういう特徴があるのか、順番に見ていきましょう。

①オーディオ信号

その名の通り音声の信号です。入出力ポートの文字の色や配線の色は、白で表されます。サンプリング周波数はデフォルトで”44.1kHz”です。設定の変更は、メニュー→”Settings”→”Sample Rate”から行います。

オーディオ信号はオーディオ信号のポートには入力できますが、用途の違いから、イベント信号のポートには入力できません。

②イベント信号

オーディオ信号とは異なる、制御用の信号です。入出力ポートの文字の色や配線の色は、黄色で表されます。オーディオ信号との違いは、そのサンプリング周波数です。制御の動作にはオーディオ信号ほどの即時性は必要ないとみなされ、周波数は低く設定されています。これには、PCの負荷を抑えるためという目的があります。メニュー→”Settings”→”Control Rate”から、周波数を選択します。デフォルトは”400Hz”です。

オーディオ信号はイベント信号のポートには入力できませんが、逆は可能です。用途として、オーディオ信号でもイベント信号でもどちらでも代替可能な場合は、イベント信号にするとCPUの負荷を抑えられるというメリットがあります。

なお、オーディオ信号をどうしてもイベントポートに入力したい場合は、“A to E”モジュールを使用し周波数を下げて入力します。

③テーブル参照

テーブル参照は、REAKTOR 6から導入された信号です。入出力ポートの文字の色や配線の色は、ピンクで表されます。「テーブル」とは2次元のデータ配列のことをさし、通常は横軸をサンプル数、縦軸を振幅とする音声データです。*.wavファイルや*.aiffファイルを想像するとわかりやすいかもしれません。Cycling’74 Maxやpure dataにおけるtableやarrayにあたるものです。もともとREAKTORはプライマリレベルでのサンプル処理には対応しておらずコアセル内で行っていましたが、これによりプライマリレベルからのアクセスが可能になり、スナップショットに保存することも可能になりました。

なお、テーブル参照を取り扱うモジュールは以下です。

Table List
Table Info
Sample Map
Merge
Order
Router M->1Router 1,2Router 1->M
Value
Switch
To VoiceFrom Voice
Mouse Area

オーディオ信号とイベント信号、いずれの信号とも情報の形式が全く異なるため、接続はできません。

 

[技術資料(REAKTORの仕様に関して)]